生活保護はてんかんでも該当するか

生活保護を受けるためには4つの条件があります。資産がないこと、援助してくれる身内、親族がいないこと、働く能力がないこと、年金や手当などあらゆるものを活用した上で、収入が最低生活費を下回ることです。この「働く能力がない」ことの中に、病気やけがで働けないなどの身体的制限、母子家庭で短時間しか働けないなどの時間的制限があります。ここで扱われる病気の中には、てんかんも含まれますから、生活保護はてんかんでも該当するということになります。
しかし、受給できるかどうかの条件は「この病気により働けるか否か」ということですから、てんかんであるから受けられると決まっているわけではありません。てんかん発作の状態は人により異なります。仕事に影響のない頻度や大きさであれば、てんかんでも働くことができる人となります。頻度が高くても、テグレトールなどを服用すれば、発作頻度が減り最低限の収入を得るくらい働くことができる人は、生活保護を受給することはできません。一方で、同じてんかんでも発作の原因は異なりますから、テグレトールを服薬してもてんかん発作の頻度が、働ける状態ほどに減っていない人は、受給に値するということになります。
また、テグレトールは比較的強く眠気や頭痛などの副作用があり、飲み合わせなどでも相互作用を起こしやすい薬です。眠気や頭痛のために仕事に集中できない時間が長かったり、頭痛がひどすぎて休暇を繰り返すような状態であれば、働く時間を制限したり、退職を余儀なくされる場合もあるでしょう。また、服用を怠ったときには、てんかん発作とは異なる痙攣をおこす場合があり、服薬の管理も極めて重要ですから、制限のある生活にならざるを得ません。てんかんで生活保護を受けるのは、てんかん発作の状態と、テグレトールなどの抗てんかん薬の効果、副作用、それを服用するための生活全体で判断される必要があります。